超軽量38.5gの衝撃!「Rokid Smart AI Glasses」が複数AI対応で切り拓くオープンエコシステム

近年、XRデバイスやスマートグラスの進化が加速していますが、ARグラスのリーディングカンパニーであるRokid(ロキッド)から、業界に一石を投じる革新的なニュースが発表されました。2026年3月初旬、Rokidは同社の最新スマートグラス「Rokid Smart AI Glasses」のインターナショナル版において、Googleの「Gemini」をはじめとする複数の著名な大規模言語モデル(LLM)へのネイティブ対応を実現する大規模なソフトウェアアップデートを実施しました。

わずか38.5gのボディに宿る、AIの可能性

「Rokid Ai Glasses」の最大の特徴は、一般的なメガネとほとんど変わらない日常使いに特化したデザインと、驚異的な軽さにあります。重量はわずか38.5グラムに抑えられており、長時間の着用でも疲労感を感じさせません。度付きレンズにも対応(プレスクリプション・ファースト)しており、視力矯正用メガネの代替として毎日着用することができます。

このスリムな筐体の中には、デュアルチップアーキテクチャや1200万画素のカメラ、そしてオープンイヤースピーカーシステムが搭載されています。一日中装着し、ユーザーの視界の先にあるものを見たままにAIへと視覚情報として共有することで、スマートグラスは「ただのディスプレイ」から「常に寄り添うAIアシスタント」へと進化を遂げるのです。

複数のAIモデルを自由に切り替える「オープンエコシステム」

今回のアップデートの最も注目すべき点は、特定のAIプラットフォームに縛られない「オープンAIエコシステム」の構築です。競合他社の多くが自社の独自AIや単一のモデルのみを採用する、いわゆる「囲い込み(ウォールド・ガーデン)」戦略をとる中、Rokidは全く別のアプローチを選択しました。

本デバイスは、Googleの「Gemini」を搭載するスマートグラスとしては世界初の製品となるほか、OpenAIの「ChatGPT(GPT-5テクノロジー搭載)」、さらに「DeepSeek」や「Qwen(通義千問)」といった最先端の大手AIモデルをひとつのプラットフォーム上でサポートしています。ユーザーは自身の好みに合わせて、その時々のタスクに最も適したAIモデルを瞬時に切り替えて使用することが可能です。

例えば、複雑な推論や高度な文章生成が必要な場面ではモデルAを使い、日常的な会話やリアルタイムの視覚情報処理にはモデルBを使うなど、用途に応じた最適なAI選択が可能となります。これにより、デバイス自体のスペックの陳腐化を防ぎ、常に最新かつ多様なAIの恩恵を享受できるわけです。

日常生活やビジネスを加速する実用的な機能群

これらの強力なAI群と連携することで、Rokid Smart AI Glassesは様々な実用的な機能を提供します。

  • リアルタイム翻訳: グローバル言語を含む89カ国語のリアルタイム翻訳に対応し、海外旅行や国際ビジネスの言語の壁を取り払います。
  • 視覚情報に基づくAIアシスタント: 搭載された12MPカメラを通して、目の前にあるオブジェクトを認識。観光地でのナビゲーション、レストランのメニュー翻訳、会議の議事録要約など、日常のあらゆる場面で即座にサポートを受けられます。
  • ハンズフリー操作: 音声コマンドや本体のタッチセンサーによる直感的な操作が可能。スマートフォンを取り出すことなく情報を即座に取得できます。

筆者の考察:スマートグラスは「AIの最良の住処」になるか

スマートフォンの次はスマートグラスがくる、と長年言われ続けてきましたが、真のブレイクスルーをもたらすのは高度なディスプレイ技術以上に「AIの進化」なのかもしれません。Rokidのオープンエコシステム戦略は、ハードウェアメーカーとしてAIのプラットフォーム争いに巻き込まれることなく、「最適なUI/UXを提供する器」としてのデバイスの価値を最大限に高める賢明な選択と言えます。

デバイスとクラウド上の複数のLLMがシームレスに連携することで得られる体験は、SF映画で描かれた未来を身近なものにしてくれます。1日12時間以上稼働するバッテリー性能も相まって、「日常に溶け込むAIデバイス」としてのスマートグラスの本格普及期がいよいよ訪れたと感じさせます。

参考リンク: